story 2
寄り道
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そして放課後

保健室に行き服を取って
下駄箱に行った

そこには優くんがいて
隠れながら何かを
見ているようだった

その視線の先には
私に水をかけた子たちがいて
話を聞くと私に水をかけた
話をしていた

『どうしよ…優くんに
 変な心配かけちゃう…よし』

私はこわかったけど
自分の下駄箱へ行って靴を
履き替えて帰ろうとした

「あ、ずぶぬれ女じゃん」

「私は中井杏です」

「あんた自分の立場
 わかってないの?」

「立場?意味わからない
 私、用事があるから
 さようなら」

私は行こうとすると
肩を掴まれた

『やば…』

「あれ?杏ちゃんと
 いつもの追っかけちゃん達
 じゃん?」

「優くん///」

女の子達はどこかに
行ってしまった

「杏ちゃん、大丈夫?」

私は思わず抱きついてしまった

「優くん…こわかったよ〜」

私は学校ってことを忘れて
たくさん泣いた

「よしよし♪よく頑張ったね
 もっと早く僕がなんとか
 してたらよかったのに…
 ごめんね?」

「ううん…優くんは
 悪くないよ」

私はしばらく優くんの胸の所で
泣いていた
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