story 3
墓参り(6)
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そして土曜日がやってきた。
美咲は早起きをして
ケーキを作っていた。

美咲「ふぅ…できた。
いい感じだね♪
冷ましてる間に
   仕度しなきゃ。」

拓也「ケーキ屋の前にいれば
いいんだったよな…
   って俺、早く
   来すぎだな…」
  『俺、変じゃないよな?…
って母さんの
   墓参りなのに…
何か違う気分だな…』

美咲「あ、黒谷君!はやいね。
ちょっと待ってて♪」

拓也「あぁ、ゆっくりで
   いいよ。」
『気、つかわせちゃった
   かな…』

美咲「お待たせ♪」
『私服の黒谷君、
   かっこいい…』

拓也「おぅ。
…制服と私服って
やっぱ違うな。」
『可愛いな…って俺////』

美咲「え?!あ、そうだね//
私、変かな?」

拓也「ううん。すっごくいいよ。
てか今日は
   ありがとうね。」

美咲「私が来たいって
   言っただけだから♪」

拓也「それでも嬉しいよ。
   1人じゃ、結構
   きついしさ…」

美咲「喜んでもらえてるなら
よかった♪お墓って
どこにあるの?」

拓也「結構近くなんだよ。
うちの親戚が頑張ってさ、
母さんがこの辺好きだから
この辺に眠らせて
   あげようってさ。」

美咲「そっか…この辺が
   好きなんて思ってくれる
   いい人いるんだね。
まぁ、私は好きだけど。
大体の人ってもっと
   都会の方が
好きじゃない?」

拓也「俺は都会より
   こっちの方がいいな♪」

美咲「なんでまたそう思うの?」

拓也「思い出もいっぱいあるし、
自然がいっぱい、
この辺の人は親切だし。」

美咲「あぁ、確かに。」

拓也「それにここには……」
『君が…』

美咲「ん?ここには?」

拓也「い、いや、
   なんでもない///」
『俺、何言おうと
   してんだよ////』

美咲「えー何なの?
   気になるよ〜」

拓也「いや、気にするな。」

美咲「え〜。ん〜そんなに
恥ずかしくて
   言えないこと?」

拓也「え?!」

美咲「図星だ〜。顔真っ赤だよ♪
気になるな〜」
『なんだろう…漫画とかなら
君がいるからだよ…
みたいな〜
  ありえないけどw』

拓也「気にしなくていいの。
さて、もうすぐだよ。」
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