1/9ﾍﾟｰｼﾞ目 【純白に包まれて】 「ちょ・・・・拓磨・・・・・！いいかげんに・・・・・、」 私は拓磨に腕をひかれ屋上への道に連れてかれる。 理由なんて私にわかるわけがなかった。 今は放課後で、授業がすべて終わり帰ろうとしてるところを呼び止められ拉致された。 拓磨は不気味に笑いながら私の手を引く。 屋上には昼休みも行った。 それに用なんてあるわけもなくて、本当に意味もわからない。 教えてと言っても教えてくれない。 「拓磨・・・なにしてんだ・・・・？」 「祐一先輩・・・・！助けてください・・・・！！」 そこに運良く図書館帰りの祐一先輩と出会った。 先輩も何が起きてるのか分からない状態でその場に立ち尽くす。 助けを求める相手を間違ったのか、何故か祐一先輩まで拉致られ一緒に連れいて行かれる。 一応拓磨にとっては先輩であるにもかかわらず強引に連れて行く。 祐一先輩は相変わらず何考えているのか分からない表情で連れていかれている。 そして、屋上の階段に差し掛かった時真弘先輩がその場所に立っていた。 拓磨とアイコンタクトを交わし私は真弘先輩に手をつかまれる。 祐一先輩は相変わらず拓磨に引きずられていき別行動になった。 私と同じくらいの身長の真弘先輩ならと思い力を込めるが、さすが男の子なのかかなうわけがなかった。 そして、私は玄関にいて上履きのまま外に連れ出される。 その途中で卓さんに出会う。 「卓さん・・・・・！！」 最後の頼みのように卓さんに助けを求めるが、卓さんは笑うだけで助けてくれない。 真弘先輩とぐるになっていることが理解できた。 守護五家がいったいとなって行ってるのかと考えるが、明らかに祐一先輩は違った。 それにいてもいいはずの慎司君がいない。 それに遼もいなかった。 拉致られてから１０分後。 ようやく真弘先輩は足を止めた。 ようやく体が自由になり私は、真弘先輩を睨みつける。 問い詰めようと先輩に数歩近づいた瞬間美鶴ちゃんに体をつかまれる。 「なっ・・・美鶴ちゃんまで仲間なの・・・・？！」 私はそのまま家に連れてかれる。 そして、いきなり服を渡されそれに着替えてくださいと言われた。 着なかったら・・・と脅しのための人質としておーちゃんを取られた。 仕方なく着替えることにした。 「拓磨先輩、祐一先輩！遅いですよー。」 「悪い、珠紀でてこずった。」 意味不明な会話を目の前で話す。 遅いといわれても、約束した覚えがない。 拓磨は相変わらず先輩にも関わらず手首をつかんだまま。 「なんの用だ？約束した覚えはないが。」 さすが祐一というべきか、拉致されてなお冷静に声をかける。 拓磨と慎司ははっと気づいたように、祐一に振り替える。 そして、二人はやけに嬉しそうに一歩ずつ近づいてくる。 何故か条件反射で一歩ずつ後退してる。 「祐一先輩・・・・・これに今すぐ着替えてください。」 「何もきかないでくださいよ。話したら大蛇さんに怒られるんすから。」 拓磨が話したことによって、これは大蛇さん、慎司、真弘、拓磨の四人がからんでるのは理解できた。 残りは遼だけ。 ここに遼はいない。 珠紀のほうに真弘がいるのは確実だ。 大蛇さんもここにはいないところをみると、珠紀についてるのがなんとなくわかってくる。 慎司に渡された服を祐一は見つめ拓磨と慎司を交互に見る。 すごく嬉しそうに楽しそうに笑っている。 別に断る理由もなければ、これから用事があるわけじゃない。 何かあれば逃げればいいだけ。 それまで、付き合ってやることにした祐一だった。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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