パット・オコナー


パット・オコナー

パット・オコナー(Pat O'Connor 1928年10月9日生)
 [アメリカ・レーシングドライバー]


 インディアナ州ノースバーノン出身。1953年のインディアナポリス500で本格的にデビュー。ハンサムな顔立ちで人気の高いドライバーであった。

 しかし、1958年のインディ500で15台を巻き込む大事故が発生。この事故でオコナーは死亡した。オコナーは前年のインディ500で8位(ポールポジション)に入賞し、その週のスポーツ・イラストレイテッド誌の表紙にレースをリードするであろうということで登場していた。1958年のインディ500は、1958年5月30日に開催された。ディック・ラスマンとエド・エリシアン、ジミー・リースがフロントローからスタートした。エリシアンは第1ラップのターン3でスピンし、ラスマンに接触、この2台が壁となってそこに15台が突っ込むこととなった。オコナーの車はリースの車に衝突し、50フィート空中を飛んで逆さになって落ち炎上した。オコナーは焼死したが、メディカル・オフィシャルによればオコナーは頭蓋骨骨折で即死であったという。
パット・オコナー2

 事故の原因となったエリシアンは非難を受け、USACによって資格停止(数日後に復帰)、レース団体の多くから避けられることとなった。この事故の後、レースオフィシャルはレース開始の手順を変更すると発表し、1957年と1958年に使用されたピット・レーンの下側の一列の使用を停止した。また、翌年のインディ500からはドライバーの頭の後ろにフレームに溶接された金属ロールバーの装着が強制された。加えてヘルメットはスピードウェイのメディカル・オフィシャルによる安全認定を通過した物で無ければ使用できなくなった。

 ちなみにオコナーの死と、3年前のビル・ブコビッチの死とは奇妙な類似点が多い。どちらもカーナンバー4に搭乗し、5番グリッドからスタート。別のマシンに乗り上げて宙を舞い炎上した点も同じである。

 1958年5月30日死去(享年29)


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