西川正勝（にしかわまさかつ 1956年1月14日生）［殺人犯］
西川は鳥取県で姉4人の末っ子として生まれた。9歳の時に母親を失い、父親は土木作業員で出稼ぎに出たまま行方不明になった。中学に入ると非行に走り、養護施設や少年院に送致された。1974年、18歳になった西川は鳥取市でスナックのママ（当時26歳）の営業態度を勘違いし、いきなり関係を迫って抵抗されたため刺殺し松江刑務所に10年間服役した。
松江刑務所を出所した1979年、西川は松江駅前のパチンコ店に就職したが、出所後2ヶ月にして強盗致傷事件を起こし再び刑務所に戻る。結局、懲役7年の刑を受け1991年10月に鳥取刑務所を出所。出所してから2ヶ月後の1991年12月12日、兵庫県姫路市のスナック経営女性（当時45歳）を殺害。同年同月21日、島根県松江市のスナック経営女性（当時55歳）を殺害。同年同月26日、京都府京都市のスナック経営女性（当時55歳）を殺害。同年同月28日、京都市のスナック経営女性（当時51歳）を殺害。いずれの女性も刃物で首を刺されていること、客のいない深夜の時間帯を狙って殺害していること、金を奪っていること、そして事件現場で採取された同一の指紋から西川が容疑者として浮上、30日に特別指名手配された。
1992年1月5日、大阪市天王寺区内にある女性落語家の 桂あやめ（当時は桂花枝で27歳）の自宅マンションに隣人を装って侵入。彼女の首を絞めて失神させ、現金14万円を奪って逃走。その2日後、西川は天王寺区のマンションに侵入して金を奪おうとするも、住人に自首するように説得されて逮捕された。
1995年9月11日、大阪地裁で死刑判決。第一審にて西川は全面無罪を主張。2001年6月20日、大阪高裁で控訴棄却。控訴審で弁護側は、姫路の事件についてのみ罪を認めたが責任能力を否定していた。また他の事件については全面無罪を主張した。2005年6月7日、最高裁で上告棄却・死刑確定。上告審口頭弁論公判で弁護側は姫路の事件については認めたが、島根と京都の計3件について全面無罪を主張。大阪の事件については殺意を否定した。
2017年7月13日、金田勝年法務大臣の執行命令に基づき大阪拘置所にて、西川の死刑が執行された。再審請求中の異例の執行となった。
2017年7月13日死去(享年61)
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